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リーマン、OL、海外に出る

まだまだ鎖国時代の名残が残ると言われる現代ジャパン。東京での社会人経験を経て豪州移住した今、国外にいるからこそ思う日本のことを熱く綴りたい。

帰国子女の帰国後

学校生活
(画像ここからお借りしました。)

海外メディアによる日本に関する報道を紹介しているMadame Ririさんの記事「帰国子女の悩み「ナショナリティって何だろう?」」を読ませていただきました。育った環境の違う帰国子女が多感な年頃で日本の社会環境に適応しようとするとき、必ずしもすんなりいかないってことは想像できる話。アメリカから16歳で帰国し一瞬にして芸能界のスターとなった宇多田ヒカルさんもこんなことをTwitterにつぶやいてたって。

「米国人以外(日本人とか)とやりとりしてて微妙な気持ちを汲んであげられない時、自分の中の傲慢なアメリカ人が見えて恥ずかしくなる。幼少時の教育は根深い。「自分の考え」だと思ってたことが、実は色々な条件に影響されたものなんだと自覚できたらまず一歩かな〜。」

「その国ごとの国民性や文化にあった教育法が一番だよね。なんでもいい面と悪い面があるから。日本人には日本人に合った教育があると思う。私は日本の教育を一切受けていないので、どうしても日本人として不完全だという自覚はあります。残念っす。」

彼女がそんなことをつぶやいたのは、Twitterが流行りだしたのは最近なので、完全に大人になってからでしょう。そして、大人としても、日本での身の振り方についていろいろ考える節があるってことなんでしょう。アーティストとして莫大な人気とカリスマ性がある彼女でも周りとの関わり方について気にしてるってことは、普通の社会に「復帰」する帰国子女たちはどうやって自分の居場所を見出しているのでしょう?「日本人として不完全だという自覚」を感じて学校・社会生活をおくっているのでしょうか。

大人で作詞家の宇多田ヒカルさんほど謙虚に表現できないにしても、何かしらの形で見えないコミュニケーションの壁とバトルしている子供たちや若者がいるのではないでしょうか。「帰国子女」に対して良くも悪くも既成の偏見が存在する世の中、外側のイメージの裏には不安定な中身があるのかもしれません。


Topic:異文化コミュニケーション - Genre:Study/Culture/Art

  1. 2012/07/20(金) 01:07:56|
  2. 海外の日本人
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海外転職に強い職種と弱い職種

国際派IT系プロフェッショナル兼投資家ブロガーによるこんなブログ記事を発見。

日本サラリーマンの至福

アメリカやオーストラリア、アジア圏各国でITエンジニアとして、駐在ではなく現地採用として働いてきたというブロガー。自己の国際的キャリアを通して知るに至った現実は、英語ができるITエンジニアは引き手あまただ、ということらしい。本人は現在日本で働いており、日本での3年間の経験→海外各国で就業した7年間を経て、年収は2.2倍になったそうだ。この間にきっと最初から意識して勉強していた英語を飛躍的に伸ばして、上級レベルまでに至ったのだろう。日本のIT企業では、上席や海外の社内外関係者とコミュニケーションが取れる英語レベルのエンジニアが慢性的に不足しているらしい。その大きく開いたスキマに入ることができれば…というアドバイスなのである。

さて、この日本人エンジニア、日本からの駐在でなく自力で海外での職を得てきたとのこと。日本人のみならず自国を離れて就職活動をした経験者ならわかるだろうことだが、転職‐経験に基づくスキルの移転‐は、特に国をまたぐとなるとスムーズに行かなかったりする。自国で磨いてきた「即戦力」が、国をまたぐと慣習ややり方の違いなどであまり評価されなかったりする。周りの海外就職経験者を見回すと、たくさんある職種の中でも、テクニカルさが増せば増すほど、そしてグローバル化された仕事であればあるほど国が違っても経験が活かしやすいようで、特にITエンジニアはその道の代名詞であるかのように思える。

IT Engineer
コーディングの言語は世界共通

移民に比較的寛大なオーストラリア。職を求め異国にたどり着いた「外国人」の経緯にはいろいろあるが、出会う外国人の中で、雇用主側に求められて引っ越してきた種類の人達の中では、IT系や鉱山関係の、いわゆる「エンジニア」が一番多い。学校や就業を通して何年もの積み重ねが必須となる、育てにくい職種であればあるほど雇用主にとっては自国の人間ではなく外国人を雇う理由が見出せる。なるのが大変な職種、医者・看護士・弁護士…他にもたくさんあるが、海外移住の観点から見ると、素人の目には細かいように思えるが、免許の違いが壁になる。グローバルにポータブルなスキルであると評価され、そして十分な需用が存在するのが「エンジニア」職であるようなのだ。

逆に、駐在としては大いにありえても海外移住者の中ではあまり聞かない職種は、「営業職」を代表する文系な職種であるようだ。ビジネス慣習に則り、対人スキルがものをいう広義での営業職は、国をまたぐと業績のアピールが難しい。特に、日系企業の海外支店においては、本社の「つばのついた」人が信用できるとして駐在員として送られる例が通常である。何人か日系企業で現地採用の営業職の人に出会ったことがあるが、その人たちのほとんどは日本で何年か働いた後、現地で大学や大学院へ行き直した経緯だった。

語学は別として、駐在員が持ち合わせない「現地経験」は学校に行くことで買えるのか?仕事を通して付けたスキルでなくても、転職時にそれだけ重視されるのだ。現地の事情や慣習を理解している、という基本は、一ヶ月新聞を読んだからといって身につかない。その土地で気長に暮らす以外に習得のしようがないソフトスキルなのである。日本人が現地に即した対人スキルを形成し、「即戦力」になるには時間がかかるようだ。

仕事には土着する仕事とポータブルな仕事がある。海外移住が目標であるのなら、キャリアをかけてポータブルな人材を目指すことをお勧めしたい。
  1. 2012/07/19(木) 15:40:01|
  2. 海外移住
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必死さが伝わる手書き履歴書-伝わる履歴書とは?

こんな雑学記事を発見。

「履歴書は手書きがいいの?」論争に決着をつけよう

職務経験者の転職市場になると違うが、アルバイトや新卒募集への応募には必ずといっていいほど手書きの履歴書を作成する日本。就職活動で数社に出して内定が取れる学生なんかは一握り。つまり毎年何万人の21歳が一人当たり何十枚もの履歴書を書くことになる。書き損じしない人なんかも珍しいはずなので、率直に、常にコンビニや文具店の目立たないところに置かれている市販履歴書の販売量ってものすごいんじゃないかと想像してしまった。

さて、この記事で議論されているのは、なぜ履歴書は手書きが一般的なのか。

私が就職活動時にまめを作りながら感じたのは、きっと字面や丁寧さで本気度や仕事の緻密さを計られている、ということだった。本命の会社には筆圧を込めて書きたくなる。印象の薄い会社への履歴書はぶっちゃけ面倒くさい。以上の記事のまとめによっても、まず第一に手書きは熱意を伝える一種のツールであること、またそれとは別に、特に職務履歴が無い(新卒)または関係ないような応募枠では漢字の使用などを含めきちんと読み書きが出来る人材かどうかを確認するという観点が働いているようだ。

では手書きが一般的でない、パソコンがスペルチェックをしてくれる海外の履歴書ではどのように熱意を伝えるのか。

不況が続き失業率が改善されないアメリカを例に考えたい。「Resume writing tips」でウェブ検索をかけると、「勤務履歴にギャップがある場合はどう書くか」等の工夫の仕方を教える記事がトップにあがってくる。リーマンショックからの4-5年で、本来であったら希望しない仕事をしてきた人たちは多く、国や大学が公表する就職率の数字には、(日本のように正社員/派遣社員/アルバイトの認識も薄いため)、大卒でウェイトレスの職に就いたような例をプラスに数え、できるだけ好ましい数字を出し、大学の競争力のために利用してしまっている。データを信じるなというのはまさにこのことだ!

つまり、希望しない仕事をしながら仕事あがりや週末の時間を使って本来の目指す職種での求人に応募していることになるが、多くの人がそうしているため競争率が高く、履歴書のスタンダードが上がってきたように思える。それはもちろん、一人あたりの履歴書手入れにかける時間と労力に比例するものだ。

それを言うのも、私も周りの友人と履歴書交換をしてダメ出し合いなんかをするようになってきたことからの印象もある。通常ならマイクロソフト・ワード等簡単なソフトを使って経歴をリストアップするものだが、デザイン編集ソフト等を駆使して字体や配置にこだわったりするのだ。見て美しいし見やすいのだが、ある意味普通の会社員の面接に光沢スーツを着ていくようなもの。超越したデザイン性が活きるのはデザイン系の職種に限られるのではないか?

実際に見た例はここには出せないが、例えば最近特集されていたこれ。

折りたたみレジュメ

流行のFacebookのプロフィールに似せた履歴書。
(せめてFacebook社への応募だったのだと良いのだが…)

Facebookレジュメ


表面に履歴書がプリントされたケーキを配達するような応募者もいる。

ケーキレジュメ

以上はすべてウェブ記事10 Resume Designs That Will Get You Hiredからお借りしました。)

甘いものの差し入れを受けたからにはきっとお茶の時間の話題になり、面接に呼ばれるチャンスが上がるのではないか…私だったら思ってしまうが、採用側の意見はあくまでも事務的であるらしい。

アメリカの建築業界を中心とし、世界中の業界人が話し合いを展開するウェブ集い場のArchinect。ここで今回意見が交わされたのは、採用枠が少ない中、いかに採用を勝ち取るか。たくさんの求職者が体験談を述べる中、議論の中心になった回答者は実際に中小企業で採用を行なっている担当者。この人のアドバイスは厳しいもので、まず、募集要項に沿わないと思ったら応募するな、通勤できない別の街から引っ越せる、と言い応募してきても相当スキルのある人でないと連絡しようと思わない、経験年数が多いのにジュニアの枠で採用しようと思うことはない、見やすいように数ページにまとめてほしい、と厳しい。シンプルに、企業が描くイメージにフィットする「普通」の履歴書が一番選考しやすいようだ。

どんな採用担当者の手に渡るかわからない履歴書。たくさんの当事者に回覧される履歴書。せめての大枠は慣習に合わせるのが一番の得策であるように私は思う。

  1. 2012/06/14(木) 12:28:18|
  2. 若手のキャリア
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アメリカの不況に学ぶ賢い職業選び

ちょうどオバマ大統領により思惑通りの雇用創出が出来てない発表があったが、アメリカの経済は回復の兆しを見せない。幾層もの社会層にひずみが感じられるが、若者の間の「あきらめ感」やOccupy運動に代表されるように不景気を生み出した世代への不穏な気持ちは収まりをみせない。

さて、そんな米国の若者層に関するこんな日本語記事を発見。

専攻で失業格差、夢追えぬ雇用の現実(NY特急便)

若手が就職先を見つけにくい今、大卒の専攻した学部によって就職のチャンスが定められてしまう、「失業率格差」が顕著化しているという論議。2011年の卒業者の就職率はたった50%。残りの50%は全く仕事が無いかアルバイトに甘んじているという現状。また、調べによると失業率が一番高いのが住宅をはじめ、需要が飽和してしまった業界、建築学部、だということ。

私はまさにアメリカの大学で建築を選考したので耳の痛い話…なのだが、大学時代を思い起こしてみると、好きなことを仕事にしたい、と迷いなく進学して、周りを見渡すと「親が弁護士になれっていうから」というような自分の意思じゃない理由で専攻を選ぶ同級生がごまんといた。その時は頼りなく見えつつも、実際社会人になった今、社会体験に基づくアドバイスの貴重さが心からわかる。

では、世の中を見渡して、卒業の4年後に景気のいい業界って?その業界に入るには何を学んでどんなスキルをつけたらいいのかを考えるってことのが不況時の学生の賢い選択肢なのでしょう。この記事によるとアメリカでは介護やバイオ医学の求人は増加傾向にあるとのこと。今40代後半から60代半ばのベビーブーマー世代に直結した需要であるよう。この2つは今のアメリカでの「例えば」の話ですが。興味が沸かないことを専門にしようと思ってもやる気がおきません。

「自分が偉大だと信じられる仕事を見つけ、その仕事を愛すること」が大事。これはスティーブ・ジョブスからのスタンフォードの卒業生への言葉です。

また、お馴染み「経営」の創出者、ピーター・ドラッカーは「苦手なことに向かって努力しても伸びないから得意なものだけを伸ばしなさい」と説いています。

世の中のニーズを読みながら、自分が得意なスキルで貢献したいニッチを見つけ、極める。これがこの世の中、活躍する舞台に行き着くキーなのかもしれません。

中国のジョブフェア
写真:中国での就職活動フェアの様子(こちらよりお借りしました。)

Topic:キャリアを考える - Genre:Works

  1. 2012/06/08(金) 10:40:15|
  2. 若手のキャリア
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海外移住、日本人はまだまだうとい

Cairns Beach
(写真:ケアンズへの旅行から)

「海外移住」って、日本人にとっては留学や駐在経験のある人など、極一部の人にしか考えない発想だと思う。「してみたい」、「あこがれる」、というような思いは一般的であっても、具体的に計画する人は一握りなのではないだろうか。実際にも、簡単な話ではない。情報収集するにも何をどう調べたら…から始めると思うと、相当の熱望と覚悟がある人にしかこなせない一大事なのではないか。

実際に、日本人移住者の多いオーストラリアに暮らしてみて、日本人に出会うことってあまりない。街中を見てみてもわかるが、目に付くのはインド人と中国人。オーストラリアで移住者の数が一番多いのは(歴史からくる制度的にも優遇されたイギリスを除いて)インドからの移民であるという。インドや中国の人たちはどう難しいことを簡単にやってのけているのか?

やはり、国内の高いコンペティションが原因で海外に成功を求める傾向にあるのではないか?

私の同僚に、30過ぎで大学院留学をきっかけに単身でオーストラリアに移住した中国人女性がいる。彼女、大学は上海にて専攻は外国語。学部柄、同級生の大半は国外で暮らしているという。

日本の大学にも英語やスペイン語、中国語など外国語を専攻する学生(またはした社会人)はたくさんいる。優秀な語学力を持った人たちの就職先は国内で、海外で暮らすとしたら企業駐在員としての成り行きが一般的なのではないか。自力で海外に仕事を求める例はあまり聞かない。それだけのスキルがあれば日本で十分良い暮らしができるからではないだろうか。

実際、日本で職務経験をつけても、その職務からつけたスキルをそのまま海外で活かせるチャンスは国内転職のような場合より極めて少ない。特に営業や事務などで培う一般のソフトスキルはかなり、その国、またはその業界の慣習に習ったもので、郷に入れば郷に従うべき側面が大きい。一般的に海外の採用側も日本の日系企業が外国人を雇うようなもので、現地の教育を受けて現地の職務経験を持った候補者のほうがよりスムーズに仕事ができるものと考える。

不利な部分は当然のように給与や待遇に反映。キャリアレベルも国内での職務経験より下からのスタートになる。さて、その選択を天秤にのせたらどっちの選択肢を取りますか?

この選択が海外移住の盛んなお国柄と日本人の違いなんだと思っている。

しかし、今は原発の不安があって移住を考える裕福層からの問い合わせが増えているとこの街の日系移住人材エージェントは言っていた。貿易関係が仕事の人などは、海外取引先に転職をしたなどとの避難劇というのか海外移住の夢実現話をたまに聞く。現実も少しずつ変わっているのか。海外移住を考えるって、現代ジャパンの国民性があらわになる一大事です。

Topic:海外情報 - Genre:ForeignCountries

  1. 2011/08/08(月) 16:01:33|
  2. 海外移住
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